理想と現実
『レースではネガティブスプリット(前半より後半の方が速い)を目指して走りましょう』
様々な媒体で盛んに叫ばれているので、ランナーの皆さんなら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。しかし、一説によると、我々市民ランナーが参加するようなフルマラソンの大会では、90%以上がポジティブスプリット(前半より後半の方が遅い)だと言われています。かく言う私も、3回走ったフルマラソンではすべてポジティブスプリットでした。あなたは何故だか考えたことがありますか。この記事では、私の実体験も交えながら、ネガティブスプリットの方がよいとわかっていて、それを目指して走っても、なぜ結果的にポジティブスプリットになってしまうのか、を考えてみたいと思います。

スイス発祥スポーツブランド【On(オン)公式】

感覚と現実とのギャップ
2回目のフルマラソン。スタート早々に、サブ3.5のレースペースであるキロ4分58秒のラップで走れずに目標を失ってからは、次のレースに備えてあるテーマを持って走っていました。それは、
『時計を見ずに、感覚的に一定のペースで走ること』
イーブンペースで走ったつもりのラップがこちら。



結果から言うと、3時間44分35秒(ネットタイム)。3時間56分31秒だった初マラソンを11分56秒上回る自己ベスト。13キロでトイレに行ったのでラップが落ちていますが、20キロまでは5分を少し超えるペースで走れていました。しかし、20キロ過ぎからはゴールまでダラダラと失速し続けイーブンペースとは程遠くなりました。更に、巷でいうところの『30キロの壁』に跳ね返され、35キロからは・・・という厳しい結果になりました。
一方で、収穫もないわけではありませんでした。完全な状態ではないにも関わらず、前年のタイムを11分56秒短縮できたこと。トイレに行った以外は歩かなかったこと。前半飛ばしすぎた初マラソンに比べて、30キロ以降は前年ほど落ち込まなかったこと。しかし、サブ3.5を達成するには、まだまだやらなければいけないことがたくさんあると感じたレースでした。

スポーツのパフォーマンス向上に役立つ「アスリート食」の資格

レースペースで42.195キロを押し切れる走力
なぜ、ネガティブスプリットで走ろうと思っても、ポジティブスプリットになってしまうのか。
- スタートロスを挽回しようと、前半から飛ばしてしまって、後半失速
- 前半に貯金を作ろうと走り、貯金はできたけど、足が売り切れて逆に借金に
- イーブンペースで走っていたつもりが、段々とペースを維持できなくなり、ズルズルと
もっとあると思いますが、大体こんなところではないのでしょうか。最初の2つはレースプランやレースマネジメントを工夫すれば、克服できると思います。最後は今回の私のパターン。単純な走力不足でした。サブ3.5まで14分36秒。1年をかけて50メートル毎に1秒縮めることが課題となりました。そのためには前年以上の努力が必要で、練習の内容を吟味しなくてはなりません。
『レースペースで42.195キロを走り切れるようになること』
最後の1年のヒントをもらった2度目のフルマラソン。次回は失敗レースを踏まえた上で、どのような練習プランを立てたのかを書きたいと思います。

【公式】スポーツ用品総合通販ならスーパースポーツゼビオ
